五筆

本日は精華堂の五筆をご紹介します。

説明書きには「シャム沈香を主体に老山白檀、漢方原料を調香し、沈香でのみ表現しうる心やすらぐ神秘的な和の香り。甘い香りと、するどく香る沈香調和のとれた香りが広がります。」　
とあります。沈香がメインの香りだそうです。

まず、そのままの香りを嗅いでみます。
オジサマのポマードのような男性整髪料の香りが第一印象です。
鼻を線香にくっつけてくんくんすると、ミルク系石鹸の香りがして、その後に酸味のきいた漢方系の香りがします。
後にくる香りが、長いこと開けていなかった和箪笥の香りのイメージです。

線香の色はうぐいす色。
火のつき具合はライターで4秒ほど。
煙は普通です。

先程のポマードやら和箪笥のイメージは消え去り、沈香の香りがして格式の高いイメージです。
くせのある沈香ではなく、オーソドックスな沈香の感じがします。
甘みと酸味と渋みがバランスよく調香されているように思います。

五筆を購入したのは線香を使い始めて少し経ってからだったのですが、そのときは香りが強いのと、慣れない沈香の香りに、個人的に好みではないと思っていましたが、
あれから時間が経ち、線香の香りがとんだのか、沈香に慣れたのか、今ではいい商品だと思います。

とても品のある香りなので、厳かなお祈りの時間を持ちたい方、贈答品としてもいいかと思います。

～香りソムリエ風～
上位僧侶が寺院の廊下をゆっくりと進む。布ずれの音とともに。（静寂と厳かなイメージを表現）