ど素人が使ってみた!線香、お香癒しライフ

お線香は少しずつしか使わないから、なかなかなくならない。だから失敗したくない! そこで香りに素人の私が実際に使ってみて率直な感想を書き留めたブログです。 でも香りの感じ方や好みは人それぞれ。よくあるお線香の香りは嫌いだけど、お香は好き♪な線香初心者の率直な感想を、購入前の参考にして頂ければ幸いです。

lisn BUSINE 170

本日もlisnのお香「BUSINE 170」を試してみたいと思います。

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ケースから出したときからいい匂いが漂います。
おフランスの香水のような、フランス貴族のような上品な香りです。しっかり香ります。
このBUSINE 170は説明書きカードには「ベルガモット」と書かれています。
ベルガモットウィキペディアには「ミカン科ミカン属の常緑高木樹の柑橘類である。」とありますが、言われなければ柑橘系と気づかない感じです。
まったりとした甘さが一番に薫ります。


火をつけます。

香りは…少し煙の香りが強いです。
煙の香りの中に、少し柑橘系を感じるという感じです。
いい香りには違いないですが、火をつける前の香りがよすぎて期待値が高かったかもしれません。

柑橘系やみずみずしい系はお香では表現が難しいのではないかという私の持論がありますが、今回もその推察を裏付ける結果となったのかもしれません。

と言ったものの‥
火をつけて数分経ってから香りを確認してみると、煙の中に酸味がきいていて、これが柑橘を表現しているようでした。さっぱりとしたいい香りです☆

lisn LARGO 119

本日は松栄堂のlisnのお香シリーズ、 LARGO 119(水と蘭)です。
お試しのお香を入手したのでしばらくこのlisnシリーズが続くと思います。

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松栄堂といえば、お線香ではかなり和風感が強く、本格的な香りのお線香というイメージですが、お香ではおしゃれでファッショナブルで外国風な感じですね。
少し高価なお香でなかなか手が出せずにいました。
このlisnのホームページでも松栄堂とは書いてないですし、お香の名前もパッケージも英語と併用されていて、外国人も意識して作られていているのかなと思います。また、和風線香の会社の商品なんだとギャップがあるので少し驚きです。

このlisnシリーズは全部で何種類あるのか分かりませんが、このお香には119と書かれています。(少なくともそれ以上?)


まず、お香を取り出します。
すごく強い香りです。鼻に近づけてくんくんしなくてもいい香りが漂います。
その香りは洋風で香水のような香りです。
お部屋の芳香剤にもありそうです。
すっきり、さっぱりとしたみずみずしい香りの中に、ムスクのようなもったりした香りが混じっています。
多くの人に好まれそうな香りです。


火をつけます。
お香なので煙は普通に出ます。

火をつけてからは、お花系お線香と同様に香りが少しミルキーに変化しました。
直接嗅いだときの方がスッキリ感は強いです。

商品名が「水と蘭」とあるので、蘭をイメージしているのでしょうか。お花の香りのイメージが広がります。甘ったるくない甘さの香りです。

お花系線香に似ている香りですが、いい香りです。
本物志向の松栄堂さんという感じです。
かなりたくさんの種類があるようですが、全てのlisnを試してみたい気持ちです。

気分転換や洋風のお部屋の芳香に使えそうです。

https://store.lisn.co.jp/shop/g/g850119/

老松

本日は鬼頭天薫堂(なんて読むのかわからない)の「老松」です。

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布張りの箱に入っていて、高級感ある仕様です。
箱の中に入っている説明書には「〈老松〉は、香木・沈香の中でも最高とされる伽羅を用いて練り上げた、高雅な香りのお香です。」とあります。
伽羅を仕様した商品とのことですが、その他の原料については記載されていません。

まず、そのままの香りですが‥

一番は渋さを感じます。その次にスースーする清涼感と甘さがきます。沈香系の香りの印象です。


火をつけます。ターボライターで2秒ほど。
煙の量は普通です。

火をつけてからの香りは‥

すっごくいい香りです☆

どういいのか、伽羅の香りを表現するのは難しいですが、甘さが一番強くなったような気がします。

直接嗅いだときは渋さメインなので重かったのが、軽やかな、どっちかというと女性的な、なんなら香水入っているかもというくらい軽やかです。

香水のような、フルーティな伽羅の香りです。
今までの香木系の香りと比べてそのように感じますが、しっかり香木系のナチュラルな香りです。

伽羅の香りは誰にでも受け入れられると思いますが、この「老松」もとがったアレンジがないので誰にでも好かれそうです。(特に女性に好かれそうです)

ちょっとぜいたくなお香としても、贈答品としてもお使い頂けそうです。


~香りソムリエ風~
平安時代の高貴なお姫様が着物に焚き付けていたそうな。

京薫 伽羅

本日は「京薫 伽羅」です。

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こちら、中の説明書きによると慶賀堂商事株式会社の住所が書かれているので、このお線香を作ったメーカー名だと思いますが、このお線香をネットで検索しても出てきませんでした。
今はもう販売されていないのか、なぞのお線香です。(このメーカーのお線香は他にもありましたが、メーカー自体のホームページがありませんでした。)

しっかりした箱の中には、20本ずつ和紙で包まれたお線香が5束入っていました。
高級感のある梱包です。

説明書きには「京薫 伽羅はベトナム産の厳選された良質の伽羅を基調に練りあげたお香です。着色料、合成化学香料などは一切使用いたしておりません。」とのこと。期待が高まります。


まず、そのままの香りは‥

渋い香りがメインです。
かなり渋い香りの昔のタンスの防虫剤のイメージです。
火のつき具合はターボライターで3秒ほど。

煙の量は普通です。

点火後の香りは‥ナチュラルな伽羅の香りがします。

漢方系の香りよりも、伽羅本来の香りが前に出ています。伽羅を使って創作しました~という感じがなく、素朴でナチュラルです。

香りの主張が強くないので、本来の木が燃えているイメージです。なので少し煙の香りはしますが、甘さと酸味、渋さが混じり合った上品な香りです。

個人的にはこの素朴感が好きです。


どこで購入できるのか分かりませんが(今も販売しているのかさえナゾ)、こういうお線香もあるということで、今回のご紹介とさせて頂きます‥m(_ _)m

春芳

本日は玉和堂の「春芳」です。


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こちらの商品の原材料を調べようとネットをみていきましたが、なかなか原材料が書かれているページがありませんでした。
唯一販売店のホームページで「おだやかな沈香」と書かれていたので沈香メインかもしれません。

とりあえず、そのままの香りを嗅いでみます。
かなり独特の香りです。今まで試した線香のでも、この香りは体験したことがありません。
不思議と線香では初めての香りなのに、どこかで嗅いだことはあるような香りです。
カサカサの紙のイメージです。
蔵に保管された、木箱に入っているとても古びた人形を取り出したような香りです。
粉っぽい甘さです。昔のおばあちゃんのおしろいの香りにも似ています。
沈香とも漢方系の香りとも断定できない不思議な香りです。

火をつけます。
煙はやや少なめ。
火をつけると香りは一転しました。
あんなに長くやれ粉っぽいだの、紙っぽいだの説明しましたが、そんな軽い香りではなくしっかりと沈香の香りがします。

ですが、沈香の中でもとても軽やかで甘みも感じる香りです。
普段の沈香は高僧のイメージですが、こちらは女性のイメージです。
直接嗅いだ香りと火をつけた香りのギャップに萌です。笑

おそらくバラ箱はないと思うので贈答品として、品質的にも香りの内容的にも申し分ない一品だと思います。

~香りソムリエ風~
嫁入りをする娘に、嫁ぎ先のご先祖様のご挨拶としてこの線香をもたせた。

銘香 伽羅

本日は精華堂の「銘香 伽羅」です。

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箱がしっかりしており、みるからに高価な印象です。
さらには「伽羅」とあるのでどんな香りが期待が高まります。

精華堂のホームページの商品説明には「伽羅、シャム沈香、根木白檀、天然麝香、漢薬を配合。伽羅、沈香の優雅な香りと天然麝香独特の香りが絶妙に絡み合う玄人好みの濃厚な香り」とあります。

伽羅にその他の天然香料を配合してオリジナルな香りを作っているようです。

線香は少し長く、17センチくらいありそうです。
箱を開けてからの香りは‥
まず、漢方系の酸味を感じます。その後に甘さと微かな渋みを感じます。
イメージはお寺の重要文化財の仏像が保管されている蔵のような香りです。

火をつけます。つけやすかったです。
煙の量は普通。

火をつけてからの香りは…
一番最初に「あ、いい香り」と思いました。

甘さメインで、少し酸味があり、香ばしくて高貴な香りです。
いろいろ配合されているけど、しっかりと伽羅が際立っています。
クセはないけど、しっかりと深みのある香りで、説明書きの通り「玄人好みの濃厚な香り」です。

(私もこの香りがよいと感じるということは玄人になってきたのでしょうか‥!?(• ▽ •;)

長さもあり香りも高貴なので、命日などの特別な日に使用したり、ちょっと特別な時間としてお香として使用してもよいかと思います。桐箱に入れることで贈り物としても使えるとのことです(精華堂HPより)

~香りソムリエ風~
1000年ほど前に創られたこの如来像は、国の重要文化財として長年このお寺の蔵に保管されてきた。一般に公開されるのは1年に1度。その如来のお顔と出で立ちは、柔らかいながらも厳かで威厳がある。


一人静 伽羅

本日は精華堂の「一人静ひとりしずか 伽羅」です。

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この一人静シリーズには他にもフローラル系の香りや、白檀、沈香の香木系もあるようです。

付属の説明書きには「自然と偶然が創り出した香木、伽羅。心と体で「聞く」にふさわしい至高の香りをお楽しみ下さい」とあります。
原材料が記載されていないので、伽羅が使われてるかどうかはわかりません。
ネットの説明書きには「その希少な伽羅を漬かったお香です。」と書かれています。
漬かったとはどういう意味でしょう?(・・;


とりあえず、本物か作った香りかは不明ですが、伽羅の香りはするようなので期待します。

箱には「室内抗菌消臭機能付」と書かれています。
ウィルスにきくのかわかりませんが、細菌やウィルスには敏感になっている今のご時世、プラスポイントではないでしょうか。 

まずそのままの香りは、清涼感のあるスースーした香りがします。少し甘い香りと漢方系の香りです。

火はライターで2秒ほど。
煙の量は普通です。
灰はパラパラせず、ぐにゃりと曲がるタイプです。

香りは、まず煙の香りがします。その後に甘みと酸味、渋みが薫ります。
漢方系伽羅です。辛口です。
今まで試した伽羅の線香と比べると、ジャンルが違う印象です。(今まではほとんど日本香堂で、甘さメインでした‥)
厳かで高貴でお寺な雰囲気です。

いろんな伽羅の香りを試したい方、部屋の芳香として使用したい方、特別な日用にお供えしたい方にオススメです。(箱の形状とボリューム的に線香としての贈答には向かないと思います。お香としてならアリかも)