かたりべ ラベンダー
本日は日本香堂の「かたりべ ラベンダー」です。
こちらはスーパーでよく見かける商品で、気軽に購入しやすい商品です。
まず箱を開けての香りは…
まさにラベンダー!
しかも、すっきりとした透明感のある香りです。
アロマオイルを一時期かじっていた私ですが、箱に書いてある通り、ラベンダーオイルの香りがします。
人工的な香料を作っているとケミカルな香りがしますが、こちらはケミカルさを感じません。
お値段が安いので、香りもイマイチかという私の予想は裏切られました。
さすが線香業界の大手、日本香堂ですね。
線香の色は深い紫。
火はつけやすく、煙はかなり少ないです。
香りもナチュラルなラベンダーの香り。
オイルを使用しているからか、焚くとクリーミーになりがちなお線香が、すっきりとみずみずしくほのかにラベンダーが香ります。
灰は白く、さらさらとしています。
~香りソムリエ風~
目を閉じて感じる情景は
真っ青な空の下に広がる一面のラベンダー畑。
爽やかな風が、ほのかなラベンダーの香りと共に私の頬を撫でるようだ。
このお値段でこのクオリティは素晴らしいと思います。
煙も香りもほのかで、毎日使用するお線香に向いています。
アロマオイルを焚いているのとあまり変わらない印象です。お香としても使えそうです。
ラベンダーの季節である今の時期にぴったりです。
葵の舞 櫻の香りのお線香
本日はカメヤマの「葵の舞 櫻の香りのお線香」です。
カメヤマと言えば、ローソクでもお線香でもお馴染みの会社ですね。
個人的には、親しみやすい香りのお線香を多く販売しているイメージです。
こちらは大河ドラマ「八重の桜」にちなんだお線香を「葵の舞」と名前を変えて販売しているそうです。
さて、箱を開けてみての香りは…
渋めの桜の香りがします。桜餅の葉っぱのような香りです。
この渋さがまさにパッケージの深い紫で表現しているかのようです。
この渋さが上品で、大人の奥ゆかしさを感じます。
カメヤマのお線香は少し太めです。
色はパッケージと同じ深い紫。
火はつきにくく煙は少なめです。
先ほどの香りにミルキーな感じが足されます。
甘いミルキーな香りの中に、ほのかに桜の香りがします。
直接嗅いだときの方が香りが強かった印象です。
~香りソムリエ風~
目を閉じて感じる情景は
桜が散る中、僕は君に出兵することを告げた。目に涙をため、潤んだ瞳の君。君はその涙を隠すように僕に背中を向け、桜の吹雪に包まれながら僕の前から去っていった。
(桜のほろ苦さを描写してます)
とはいえ、そんなに桜を押した香りでもないので年中使えそうです。
お値段も安く、煙も少なめなので、お花系の香りが好きな方にいいかと思います。
か津ら
本日も鳩居堂の「か津ら」をご紹介したいと思います。
いつもながらにシンプルなパッケージです。
使用原料に白檀、香料と書かれているのですが、蓋を開けずとも香水系の香りが漂ってきます。
お線香の香りは、甘く清潔そうな香りです。
洗濯洗剤にありそうな香り。
酸味も感じるので、炭酸が入ったフルーティーな感じも受けます。
線香の色は緑。
少し長めで細めです。
火はつけやすく、煙はやや少なめです。
火をつけてからは白檀の存在感が出てきましたが、香水系の香りの方が存在感が強いです。
香りの内容は先ほどと同じ。
洗濯洗剤のような香りです。
香りも強めです。
残り香は、使用直後、その部屋では強く残っていますが、使用中廊下を挟んで隣の部屋にいたのですがあまり香ってきませんでした。
残り香もすぐに消えました。
~香りソムリエ風~
目を閉じて感じる情景は
真っ青な晴天のもと、干された洗濯したてのワイシャツや白いTシャツが、パタパタとたなびいているようだ。
普段から柔軟剤でしっかり香り付けされている方、せっかくお線香を焚くなら香りも楽しみたいという方にオススメです。
清靄
本日は鳩居堂の「清靄 せいあい」(白檀系)です。
こちらもシンプルながら少し凝った筒に入っていて、鳩居堂の格式を感じます。
まず筒を開けての香りは
おばあちゃん家の木でできた小物を入れる和風のキャビネットのような香りがします。
湿った土のような印象も受けます。
深く吸うと、少し清涼感も感じます。香りはほのかです。
私が表現すると、なんかイマイチな香りなんじゃないかという文章ですが、もし歩いているときにこの香りが漂っていたら、深く深呼吸してそうな好きな香りです。(結構湿っぽい香りも好きなもので…)
色は黒。線香はやや短いです。
火はややつけにくく、煙はほぼなしです。
香りは白檀の甘い香りですが、香料で整えている感じです。
和風キャビネットだの、湿った土の香りはしません。
香りもほのかです。クセがなく、万人受けしそうな優等生的な白檀です。
~香りソムリエ風~
目を閉じて感じる情景は
目立たないけど、クラスメイトとケンカしたときに仲裁に入ってくれたり、宿題をやり忘れた僕にそっと自分の宿題のノートを見せてくれた、優しくてみんなから好かれているアイツのようだ…
この清靄はかなり使いやすいと思います。
生活環境にぐいぐい入ってこない香りで、隣の部屋まで香りが来ません。
残り香もあまりなく、煙も少ないため、香りを部屋につけたくない方にマッチしていると思います。
蘭華
本日は松栄堂の「蘭華」です。
実はこちらの商品、人気だったのにも関わらず生産が終了したとこと。
かなりコスパのよい商品で、せっかくなので感想を書きたいと思います。
まず箱を開けると甘い白檀の香りがします。
蘭の花をイメージして作られているのかは分かりませんが、まだ一度も開いていない書籍の紙の新鮮な香りがします。
もしくはいい香りのする白粉のイメージもあります。
香りは強くなく、無垢な印象です。
線香の色はピンク。
かなり細いお線香です。丁寧に扱わないとすぐ折れてしまいそうです。
火はつけやすく、煙の量は普通です。
香りがは直接嗅いだ香りから、よりミルキーに変化しました。
可憐な甘さです。
大の箱で500円ほどのお値段で、かなりの量が入っています。
さすが 京都老舗のお香屋さんの松栄堂。価格が安いからといって、香りも手を抜いていません。
この蘭華は、技術指導をした中国の工場で生産し、日本で仕上げていると説明書きにありますが、外国で生産していたので低価格が可能だったのでしょう。
~香りソムリエ風~
目を閉じて感じる情景は
嫁入りの支度をした17の娘が、最後の仕上げにそっと紅を唇に乗せる。そのうなじが見える後ろ姿から漂う白粉の香りのようだ。
もし、この蘭華を見かけたらお試しする価値はあると思います。
みくまの
本日は鳩居堂の「煙の少ないお線香 みくまの」です。
媚びないパッケージ…
昔ながらのお線香らしい香りがしそうです…
まず、箱を開けての香りを嗅いでみます。
おばあちゃん家から持ってきた着物の香りのイメージです。
和風な甘い香りがします。何年も日光に当たっていないしっとりとした感じです。
香りがほのかで、線香に鼻をくっつけて嗅ぎわけます。
火のつき具合は普通で、煙はほぼなしです。
火をつけると甘い白檀系の香りがします。
ほのかにかわいらしい飴ちゃんのような甘さの香りです。
昔ながらの和風な、ザお線香かという予想に反して、多くの現代人に受け入れられそうです。
~香りソムリエ風~
目を閉じて感じる情景は
時は明治。5歳の姪っこが私に抱きついてきた。私に太陽のような微笑みを見せ、走り去っていた後の残り香のようだ…
特徴としては煙がかなり少なく、香りもほのかであることが、現代のニーズにマッチしているところかと思います。
香りもクセがなく、毎日使いやすいものかと思います。
花琳
本日は薫寿堂の花琳シリーズ「花琳」です。
王朝の香りと書いてあります。
箱を開けてみますと、人生の中でどこかで嗅いだことのある香りだ!と思いました。
少し特徴のある甘酸っぱい香りがします。
その後に白檀の香りがついてくるといった感じです。
少しの酸味が華やかな感じではあるものの、深く嗅ぐと和風の家屋の香りです。
線香の色は赤茶色。
火は着けやすく、煙は普通です。
火をつけてからは、白檀系の甘い香りがメインで、後から酸味を感じます。
この香りを嗅ぎながら、説明書きの王朝の香りと書いてあるのをみて、私は日本ではなくモンゴルあたりの外国の王朝のイメージと感じました。
和風でも素朴でもなく、華やかさと少しまったりした甘い香りです。
~香りソムリエ風~
目を閉じて感じる情景は
高貴な女性貴族たちが、優雅に貴族の遊びをしているかのようだ
この花琳はわりとメジャーで、自宅用や贈答用にも使われているようです。