白檀 松寿
本日は松竹堂香舗の「白檀 松寿」です。
こちらのメーカーの商品はおそらく初めて試すかもしれません。
販売店の商品説明には「最上品といわれるインド産「老山白檀」を含む数種の白檀を巧みにブレンド。
更に16種類の生薬・香料を配合し、基調となる白檀を引き立たせた松竹堂のトップブランド」とあります。
パッケージにも「天然香料」と記載されていて、原材料にこだわっている様子です。
箱を開けて香りを嗅いでみると、穏やかな白檀の甘みかな…という予想に反して、まず真っ先に漢方系の香りがしました。
清涼感と苦味のある仁丹の香り…これは今までの経験からして桂皮(シナモン)でしょう。
説明書きの16の生薬、香料の中でも桂皮がぶっちぎりの存在感を示しています。
沈香系の線香でこの香りはよく嗅ぎましたが、白檀と謳っている線香でこの漢方の強さは初めてかもしれません。
予想に反しましたが、火をつけるとどんな香りになるのでしょう。
火のつき具合はターボライターで3秒ほど。
煙は少し少ないです。
香りは酸っぱめの甘さです。火をつけた方が白檀の甘みが出てきました。
少し煙の香りはしますが、あまり気にはなりません。
全体的に古風な、昔ながらのお線香という印象です。
原料が天然香料なだけあり、ナチュラルな香りです。
この香りは「甘酸っぱい」ではなく、「酸っぱ甘い」香りはちょっと他の白檀のお線香とは違う、唯一無二の香りだと思いました。
天然香料にこだわっている方、漢方系の香りが好きな方は一度お試し下さい。
~香りソムリエ風~
秋の夕暮れ時、お墓に供えられているお線香の香りとトンボと真っ赤な夕焼け。