大香木 白檀
本日は精華堂の「大香木 白檀」です。
こう言っちゃぁなんですが、古めかしいパッケージ。昔ながらのお線香の香りかな?という予想をしてしまいます。
しかし、原料は天然香料100%だそうです。
すでに箱から香りが溢れています。
そのままの香りは石鹸のような香木というよりはフローラルな香りがします。
線香の色は土色で細め。
火のつき具合はよく、煙は普通です。
火をつけての香りはかなりナチュラル。
少し煙の香りを含んでいますが、白檀の香りです。(さすが天然香料100%)
ケミカルさもなく、そこまで甘くなく、香りもきつくありません。
残り香もほのかな白檀の香りが残ります。
使い終えての感想は、「かなりコストパフォーマンスのよい商品」です。
お値段の割に、原料にこだわったお線香。
個人的にはリピートしたい商品でした。
(パッケージで見くびっていてスミマセンでした…)
ケミカルな香りを嫌う方やお値段的にも日常使いによい商品かと思います。(煙の量は普通です)
紫木蓮
本日は慶賀堂の「紫木蓮」です。
お線香としての通常サイズもあるようです。
今回は8,5センチのミニ寸です。
ミニ寸はお香サイズで、お線香をあげてすぐに外出しなければならないときや、ペットに捧げるときに重宝します。
ミニ寸だとお値段も安いのが魅力。
まずそのままの香りは…白檀です。
紫木蓮というお花の香りを嗅いだことがないので、紫木蓮の香りがするかどうかは分かりませんが、白檀の香りにピンときました。
その白檀にほのかにフローラルな香りがしますが、芳香臭くありません。
火は少しつきにくく、煙は少なめです。
火をつけてからも、白檀メインのほのかなフローラルです。
香りの強さも強すぎす、薄すぎず。
少し香樹林の香りに似ている気がします。(もちろん、こちらの方が香りがほのかです)
あまり見覚えのない商品だったので、期待していませんでしたが、ケミカルさもあまりなく、白檀が引き立つよい香りでした。
煙は少なめとはいえ、あるにはあります。
煙が多すぎても少なすぎても嫌という方、白檀がお好きな方にいいかと思います。
アマゾンでは「紫木蓮」の単体の販売が見当たりませんでした…
書林 ラベンダー
本日のお線香は「書林 ラベンダー」です。
こちらは植物性抗菌成分配合、消臭・抗菌機能がついているそうです。
木材のひばから抽出されるヒノキチオールが他に類をみないくらいの抗菌作用があり、かつ森林浴効果もあるとのこと。
そのヒノキチオール配合で、お線香を焚きながらお部屋の消臭や抗菌までしてくれるというお得なお線香。
(この商品に限らず、お線香には防カビ、防虫効果も期待できるという説もあります)
線香の色は黒。
そのままの香りは、まさにほのかにラベンダー。
火のつき具合は悪く、煙は少ないです。
火をつけての香りは主張しない、ほんのりとしたラベンダーです。
手で仰がないと香りが分かりません。
廊下を挟んで隣の部屋に移動しましたが、香りがくることはありませんでした。
残り香の方がラベンダーの香りが強いイメージです。
お線香を焚くだけで抗菌、防臭までしてくれるなんて、なんてお得なお線香でしょう。
ほのかにラベンダーの香りを残しつつ機能的なお線香であるのはありがたいです。
煙、香りが少ないのも使いやすいポイントかと思います。
紅梅 花の旅
本日は前回と同じく奥野晴明堂の「紅梅 花の旅」です。
同じくおしゃれな筒に入っています。
蓋をあけてみての香りは…
華やかなお花のような香りです。
一葉は石鹸のようなすっきりした感じでしたが、こちらは甘く、シャンプーにもありそうです。
香りはほのかで、鼻先1センチ以下に近づけないと香りが分からないくらいです。
線香の色は赤紫。
火のつけやすさは普通で、煙はほぼなし。
火をつけてから少し酸味が強くなったように感じます。
その酸味が梅を表現しているのでしょうか、酸味の後に少しお花系の香りがします。
梅と言われれば梅のような香りです。
~香りソムリエ風~
目を閉じて感じる情景は
まだ寒さが残る季節に、ふと甘酸っぱい梅の香りがほのかに漂った。その香りが僕の心を少し温かくした。
この花の旅もレベルの高い微煙、微香です。(手で仰がないと香ってきませんでした)
部屋に香りをつけたくない方に、また華やかな筒に入っていて、香りも万人受けしそうですので贈答品としてもお使い頂けそうです。
竹炭 一葉
本日は奥野晴明堂の「竹炭 一葉」です。
私は、奥野晴明堂の商品はこの商品が初対面です。
おしゃれな筒に入っています。
この筒、使用後に線香入れや筆箱替わりに使えそうです…
花の精油を6種類も配合しているそうです。
まず、箱を開けての香りは
香水系、もしくは石鹸の香りがします。
香りがほのかで、香りの内容も好感がもてます。
線香の色は黒。
火のつけやすさは普通、煙はほぼなしです。
香りは甘く、お花系のような感じです。
日本香堂の「宇野千代 淡墨の桜」に似た印象で、この香りは桜です、と言われれば「そうなんだ」と言うでしょう。(線香の色や、煙、香りにおいて似ている印象です。)
香りは手で仰がないとあまり香ってきません。
~香りソムリエ風~
新しい洋館の生け垣には、多くの花が咲いている。そこを通る度に香るこの甘い香りは、幼少の頃よく遊んだあの娘を思い出す。
微煙、微香を謳うジャンルではトップクラスの仕上がりだと思います。
微煙、微香がいいけど無臭は味気ない、という方にはかなりオススメできる商品です。
筒になっているものはおしゃれで、贈答品としても映える商品かと思います。
梅の香
本日の線香は鳩居堂の「梅の香」です。
線香は少し長めです。
お値段も少し高めです。
まず箱を開けての香りは…漢方系の香りがします。
ぱっと嗅いだ第一印象は、仁丹です。
強い酸味の次に苦味のようなものが香ります。
使用原料に白檀、丁字、沈香、貝香、他天然香料とあります。
甘さをあまり感じないため、沈香はわかりますが白檀も入っているのか~と少し驚きです。
でも、そう言われると、香りの最後にわずかな甘みを感じなくもないカモ…
線香の色はほぼ黒。
火はつけやすく、煙はやや少なめ。
香りのイメージは難しいです。今までにない独特の香りです。
春先の山に入ったときの緑の香りに似てるかもしれません。(春先の山の香りは独特な苦い香りがしませんか?)
切ったばかりのスイカの香りに苦味を加えたようでもあるような…
こちらの香りは梅の香りをモチーフにしているのか、名前だけ梅を入れてみたのか分かりませんが、
イメージしていた梅の香りはしません。
人工香料を使用していない証でもあるかもしれません。
お線香上級者向け商品かな、という印象です。
香りは初心者にはとっつきにくい香りですが、深みがあって、厳かな香りです。お寺で焚いていそうです。
芳香目的より、敬意や尊厳をを捧げるお線香ですね。
~香りソムリエ風~
目を閉じて感じる情景は
深く真っ暗な空間の中で、過去の自分の罪を悔いている。そんな自分の胸の中にわずかな灯火が現れた
王奢香
本日は松栄堂の「王奢香」です。
最高級の白檀を使ったお線香ということで、お値段も少しお高めです。
短寸なのに18センチもあります。(中寸というやつでしょうか?)
まず箱を開けての香りは…
懐かしい香りです。
古民家の蔵の印象です。
最初に嗅いだときは、好みではないと思いました。
なんというか、素朴すぎなような…少しクセがあるような…線香上級者用のような…
色々香料などを駆使して人工的に作った香りではないのは感じます。
今は、結構イケる香りです。
お線香の色は茶色。所々黒い斑点のようなものがあります。
火はつけやすく、煙もしっかりです。
火をつけてからの香りは、しっかり白檀の香りです。
甘さもあるのですが甘ったるくありません。
高貴な印象はあります。お寺で焚いていそうです。
少し煙の香りも混じっているのが、ナチュラルな素材故なのでしょうか。
少し個性があり、個人的には素材にこだわっているお線香上級者向けの商品に思います。
~香りソムリエ風~
目を閉じて感じる情景は
質素な身なりをし、質素な食事をする世俗から離れた修行僧が、仏の前で無になりながら座禅を組んでいる
長いお線香はそれだけ長く、仏様やご先祖様にお供えをしていることになります。
少し特別な日に使うお線香に向いているかと思います。